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彫刻ヘッドメンテナンス
課せられる要求 ‒ 速度、精度、繰り返し精度 HelioSprintの高性能彫刻ヘッドには非常に高度な要求が課せられています。 最大70 μmの深さで、1 μmレベルの精度で毎秒8000/12000個のセルを彫刻します。その為このプロセスでは、個々のシリンダー上でのリピート精度を維持するだけでなく、10,000本を超えるシリンダーを彫刻した後でもこの精度を維持する必要があります。 理想的な彫刻ヘッドのようなものは存在しません 理想的な彫刻ヘッドは、例えば白と黒の変化をあらわす矩形波信号のような画像信号を1:1の機械的な動きへ変換します。しかし、実際には理想的な彫刻ヘッドは存在しません。材料の特性、ヒステリシスなどの磁気効果、および避けることのできない製造時の誤差は、実際には常に理想的な彫刻動作との誤差につながります。これにより、エコー現象、尾引き現象、熱によるドリフト現象などの彫刻で避けることのできないエラーが発生します。 プロファイルデータを使用したエラー補正 HELLは、デジタル信号処理を使用して理想との誤差を相殺する調整プロセスを開発しました。これには、多数の測定値を使用して彫刻ヘッドの特性を記録し、プロファイルデータを計算することが含まれます。このプロファイルデータは、彫刻ヘッドのメモリチップに保存されます。各彫刻の前に、プロファイルデータがアクセスされ、彫刻機のデジタルシグナルプロセッサに送られます。彫刻中、プロセッサは特定のプロファイルデータを使用して、特定の彫刻ヘッドのエラー(上記を参照)を打ち消す修正された画像信号を計算します。 日常のリスク 彫刻ヘッドは日常の生産においてさまざまな影響を受け、それらが彫刻動作に悪影響をもたらします。乱暴な取り扱い、損傷、汚れ、冷却の問題、経年劣化などの不適切な使用は、彫刻ヘッドの特性に変化をもたらします。正規品以外の彫刻スタイラスを使用すると、これらの影響が生じる可能性もあります。 これらの課題に対応するために 常に高い彫刻品質を確保するためには、彫刻ヘッドを正常なコンディションに戻すための定期的なメンテナンスを実施することが不可欠です。これを行うには、HELLで彫刻ヘッドを解体して清掃し、欠陥のある部品や摩耗した部品を交換し、プロファイルデータを更新します。メンテナンスを受けている彫刻ヘッドは、新しい彫刻ヘッドと同じ品質チェックを受けます。
エコー現象(シリンダー)
エコー現象(印刷)
尾引き現象(シリンダー)
尾引き現象(印刷)
エコー現象(シリンダー)
エコー現象(印刷)
尾引き現象(シリンダー)
尾引き現象(印刷)
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